リスペクト・現場

結局「いつかは自分の手でできることで独立したい」という思いを持ちながら、ずいぶん長いこと独学と並行して他の仕事をし続けることになった。

 

他のことをしながらイラストレーションやデザインの勉強をし続ける中で、自分の中には、どうしても「デザイン・イラストレーション・広報ばんざい!大好き!」みたいに手放しで肯定しきれないオリのようなものがずっともやもやと漂っていた。それは、そういった仕事が現実の仕事の上澄みだけカッコよく持って行ってしまうのではないか、というような罪悪感だった。

 

現実の仕事は地味で大変で一朝一夕にはならないものなのに、軽やかな広告でカッコよく仕上げてしまうことが、そういった下積みや下支えの仕事を見えなくしてしまうのではないだろうか。

 

私が携わる広報は、そういった現場の下支えの部分までわかった上で表現したい。

 

そんなことを、強く思うようになっていた。